プログラミング

MakeExeと暗号化について

2007年11月16日

Vectorから配布されているMakeExeと暗号化技術の関連について。

e-mailで質問がありましたので、標記の件についてこちらにも掲載しておきます。以前書いたこととも関連しますが、MakeExe で作成したファイルに含まれるコードの暗号化についてです。

MakeExeには、暗号化の技術はまったく含まれていません。これは、現在までに配布した全バージョン(0.2.1 とそれ以前)に当てはまることですし、今後のバージョンでも暗号化技術を導入する予定はありません。ですので、MakeExe及びこれを用いて作成したexeファイルについて、例えばアメリカ合衆国が定めている128ビット長以上の暗号化技術に対する輸出入規制などには制約されません。

何らかの理由でソースコードを隠蔽したいときは、マイクロソフトが配布しているスクリプトエンコーダを使ってください。VBEもしくはJSEにファイル変換した後にMakeExeを利用すると、これを行うことが出来ます。このような方法で作成したexeファイルを輸出入する場合は、スクリプトエンコーダの暗号方式のビット長を参考にして、各国の法律に注意して行ってください。

MakeExeはLGPLのライセンスの元で配布していますので、改変して暗号化機能を持たせることは可能です。そういった場合は、当たり前のことですが、改変したソフトウエアに関する責任の所在をはっきりと表示していただければと思います。改変したソフトウエアを公開する場合は、LGPLもしくはGPLライセンスを適用する必要があります。詳しくは、MakeExeに同封しているライセンス関連の文書をご覧ください。

コメント

コメントはありません

コメント送信