ResTouch用MachiKaniaの紹介
2025年8月16日
MachiKania が、ver 1.6 から、Waveshare 社の Pico-ResTouch-LCD-3.5 で使えるようになりました。

これにより、一切半田付けなしで、MachiKania が楽しめるようになりました。
必要な物は、以下の写真の通りです。

・Waveshare Pico-ResTouch-LCD-3.5
・Raspberry Pi Pico H (もしくは WH, 2 H, 2 WH)
・Micro SD カード
・USB キーボード
・USB-OTG ケーブル(電源入力付き、micro-B)
・USB-micro B ケーブル
これだけあれば、半田付けなど一切することなく、組み立てるだけで MachiKania が使えるようになります。以下、順を追って説明します。
部品の購入
まず、Pico-ResTouch-LCD-3.5を入手します。アマゾンやマルツなどで、取り扱いがあるようです。「Pico-ResTouch-LCD-3.5」であることを確認してください。類似の「Pico-ResTouch-LCD-2.8」は、使えません。
Raspberry Pi Picoは、半田付けしないで使いたいのであれば、ピンヘッダー付きの H シリーズを購入してください。次のものが使えます。マルツやDigiKeyなどで、取り扱いがあるようです。
・Raspberry Pi Pico H
・Raspberry Pi Pico WH
・Raspberry Pi Pico 2 H
・Raspberry Pi Pico 2 WH
Micro SD カードは、何でも構いません。通常の SD カードとして使えるアダプターが付属しているものが、便利です。
USB キーボードも、何でも構いません。日本語配列キーボードもしくは、US配列キーボードを使ってください。
USB-OTG ケーブルは、micro B で、電源入力端子が付いているものを使ってください。アマゾンなどで、「usb-otg micro B power」などの検索語で検索すれば、見つかるはずです。上の写真のような、二股の物を使います。
同様に、USB micro B ケーブルを入手してください。
MachiKania のダウンロード
MachiKania は、GitHub のリリースページからダウンロードできます。ダウンロードできる ZIP アーカイブの中から、「machikania-rt-xxx.zip」(xxxは、バージョン番号)を選んでください。この ZIP アーカイブの中に、必要なファイルがすべて入っています。
MachiKania のインストール
次に、MachiKania を、Raspberry Pi Pico にインストールします。USB micro B ケーブルを PC に挿入し、Pico 基板上の白い「BOOTSEL」ボタンを押した状態で、接続します。

PC 上に、「RPI-RP2」ドライブもしくは「RP2350」ドライブが現れるので、そこに上記の ZIP アーカイブに含まれる「phyllosoma_kb.uf2」ファイルをドラッグ&ドロップすれば、インストールされます。ただし、
・Pico H の場合は、pico_restouch ディレクトリーの物を
・Pico WH の場合は、pico_w_restouch ディレクトリーの物を
・Pico 2 H の場合は、pico2_restouch ディレクトリーの物を
・Pico 2 WH の場合は、pico2_w_restouch ディレクトリーの物を
それぞれ選んでください。
必要なファイルの micro SD へのコピー

Micro SD カードに、必要なファイルをコピーしておく必要があります。次のファイルもしくはディレクトリーを、ZIP アーカイブから SD カードにコピーしてください。
・MACHIKAP.INI ファイル
・LIB ディレクトリー
・samples ディレクトリー
必要に応じて、MACHIKAP.INI ファイルを編集します。細かくは、ZIP アーカイブの document ディレクトリー内の文書を読みながら設定する必要がありますが、とりあえず MachiKania を立ち上げたいだけならば、そのままでよいです。
組み立て
組み立ては、コネクターを接続していくだけです。まずは、Raspberry Pi Pico を、ResTouch に挿入します。この時、向きを間違えないように(「USB」の印刷があるので、Pico の micro B USB ポートをそちらの方向に)。

次に、上の要領でファイルをコピーしておいた micro SD カードを挿入。

USB OTG ケーブルを接続。

USB キーボードを接続。

最後に、電源用の USB micro B ケーブルを接続。

これで、すべての接続が完了です。
MachiKania の起動
電源を投入すれば、液晶ディスプレイの表示が、以下のようになるはずです。上で白い四角が点滅、下に「LOAD|SAVE| |RUN | LINE:1」のように表示されれば、動いています。

これで、ResTouch で MachiKania が走るようになりました。この画面で直接 BASIC コードを入力するのも良し、「F1」キーからサンプルプログラムをロードするのもよし。プログラムの実行は、「F4」キーです。
ResTouch の特徴
MachiKania を使う上での、Pico-ResTouch-LCD-3.5 の特徴は、次の通りです。
・液晶のピクセルサイズが 480 x 320 と、少し大きめ
・タッチパネル搭載
・液晶からの情報を、Raspberry Pi Pico から読み取ることができない
・音が出ない
まず、ピクセルサイズですが、MachiKania type P では、320 x 240 ピクセルの ILI9341 液晶を使うのがデフォルトですから、480 x 320 と、大きめの液晶を使えることがポイントです。画像はより鮮明にできるし、文字表示を行う場合など、より多くの情報を表示できます。
タッチパネルが付属しているので、これがそのまま、MachiKania で簡単に使えます。クラスライブラリーの TSC2046 クラスを用いてください。使い方は、クラスの help.txt を参照してください。
液晶からの情報が読み取れないことがデメリットです。具体的には、BASIC の GCOLOR 関数が使えません。例えば、この機能を使ったサンプルプログラム、INVADE.BAS が正常動作しないので、ResTouch 用のサンプルプログラムには同梱していません。ただ、 GCOLOR 関数が必要になるプログラムはめったにないので、殆どの場合で問題なく使えるはずです。
ResTouch には音声出力用の部品が搭載されていないので、音が鳴りません。ResTouch で音を鳴らせたい場合は、次のセクションを参考にしてください。
ResTouch で音を鳴らせたい場合
上で述べた通り、ResTouch には音声出力のための部品が搭載されていません。音を鳴らしたい場合は、次の例を参考にしてください(半田付けが必要です)。
まず、ResTouch を裏返して、Raspberry Pi Pico を取り外します。下の画像で赤矢印のところから音声出力を取り出すことができます。上の赤矢印が接地 (GND) で、下の赤矢印が音声出力端子(GP27)です。

上の画像の赤矢印の位置に、1-10 KΩの抵抗を取り付けます。

次に、その抵抗に並列に、圧電ブザーを取り付けます。

これで、ResTouch でも、音が鳴るようになります。ただし、圧電ブザーは小さな音なので、WAV ファイルの再生などでは聞こえないぐらいの小さな音しかでません。そういった場合は、圧電ブザーの代わりにイヤホンジャックなどを同じ位置に取り付け、イヤホンで聞くかアンプに接続すればよいです。

これにより、一切半田付けなしで、MachiKania が楽しめるようになりました。
必要な物は、以下の写真の通りです。

・Waveshare Pico-ResTouch-LCD-3.5
・Raspberry Pi Pico H (もしくは WH, 2 H, 2 WH)
・Micro SD カード
・USB キーボード
・USB-OTG ケーブル(電源入力付き、micro-B)
・USB-micro B ケーブル
これだけあれば、半田付けなど一切することなく、組み立てるだけで MachiKania が使えるようになります。以下、順を追って説明します。
部品の購入
まず、Pico-ResTouch-LCD-3.5を入手します。アマゾンやマルツなどで、取り扱いがあるようです。「Pico-ResTouch-LCD-3.5」であることを確認してください。類似の「Pico-ResTouch-LCD-2.8」は、使えません。
Raspberry Pi Picoは、半田付けしないで使いたいのであれば、ピンヘッダー付きの H シリーズを購入してください。次のものが使えます。マルツやDigiKeyなどで、取り扱いがあるようです。
・Raspberry Pi Pico H
・Raspberry Pi Pico WH
・Raspberry Pi Pico 2 H
・Raspberry Pi Pico 2 WH
Micro SD カードは、何でも構いません。通常の SD カードとして使えるアダプターが付属しているものが、便利です。
USB キーボードも、何でも構いません。日本語配列キーボードもしくは、US配列キーボードを使ってください。
USB-OTG ケーブルは、micro B で、電源入力端子が付いているものを使ってください。アマゾンなどで、「usb-otg micro B power」などの検索語で検索すれば、見つかるはずです。上の写真のような、二股の物を使います。
同様に、USB micro B ケーブルを入手してください。
MachiKania のダウンロード
MachiKania は、GitHub のリリースページからダウンロードできます。ダウンロードできる ZIP アーカイブの中から、「machikania-rt-xxx.zip」(xxxは、バージョン番号)を選んでください。この ZIP アーカイブの中に、必要なファイルがすべて入っています。
MachiKania のインストール
次に、MachiKania を、Raspberry Pi Pico にインストールします。USB micro B ケーブルを PC に挿入し、Pico 基板上の白い「BOOTSEL」ボタンを押した状態で、接続します。

PC 上に、「RPI-RP2」ドライブもしくは「RP2350」ドライブが現れるので、そこに上記の ZIP アーカイブに含まれる「phyllosoma_kb.uf2」ファイルをドラッグ&ドロップすれば、インストールされます。ただし、
・Pico H の場合は、pico_restouch ディレクトリーの物を
・Pico WH の場合は、pico_w_restouch ディレクトリーの物を
・Pico 2 H の場合は、pico2_restouch ディレクトリーの物を
・Pico 2 WH の場合は、pico2_w_restouch ディレクトリーの物を
それぞれ選んでください。
必要なファイルの micro SD へのコピー

Micro SD カードに、必要なファイルをコピーしておく必要があります。次のファイルもしくはディレクトリーを、ZIP アーカイブから SD カードにコピーしてください。
・MACHIKAP.INI ファイル
・LIB ディレクトリー
・samples ディレクトリー
必要に応じて、MACHIKAP.INI ファイルを編集します。細かくは、ZIP アーカイブの document ディレクトリー内の文書を読みながら設定する必要がありますが、とりあえず MachiKania を立ち上げたいだけならば、そのままでよいです。
組み立て
組み立ては、コネクターを接続していくだけです。まずは、Raspberry Pi Pico を、ResTouch に挿入します。この時、向きを間違えないように(「USB」の印刷があるので、Pico の micro B USB ポートをそちらの方向に)。

次に、上の要領でファイルをコピーしておいた micro SD カードを挿入。

USB OTG ケーブルを接続。

USB キーボードを接続。

最後に、電源用の USB micro B ケーブルを接続。

これで、すべての接続が完了です。
MachiKania の起動
電源を投入すれば、液晶ディスプレイの表示が、以下のようになるはずです。上で白い四角が点滅、下に「LOAD|SAVE| |RUN | LINE:1」のように表示されれば、動いています。

これで、ResTouch で MachiKania が走るようになりました。この画面で直接 BASIC コードを入力するのも良し、「F1」キーからサンプルプログラムをロードするのもよし。プログラムの実行は、「F4」キーです。
ResTouch の特徴
MachiKania を使う上での、Pico-ResTouch-LCD-3.5 の特徴は、次の通りです。
・液晶のピクセルサイズが 480 x 320 と、少し大きめ
・タッチパネル搭載
・液晶からの情報を、Raspberry Pi Pico から読み取ることができない
・音が出ない
まず、ピクセルサイズですが、MachiKania type P では、320 x 240 ピクセルの ILI9341 液晶を使うのがデフォルトですから、480 x 320 と、大きめの液晶を使えることがポイントです。画像はより鮮明にできるし、文字表示を行う場合など、より多くの情報を表示できます。
タッチパネルが付属しているので、これがそのまま、MachiKania で簡単に使えます。クラスライブラリーの TSC2046 クラスを用いてください。使い方は、クラスの help.txt を参照してください。
液晶からの情報が読み取れないことがデメリットです。具体的には、BASIC の GCOLOR 関数が使えません。例えば、この機能を使ったサンプルプログラム、INVADE.BAS が正常動作しないので、ResTouch 用のサンプルプログラムには同梱していません。ただ、 GCOLOR 関数が必要になるプログラムはめったにないので、殆どの場合で問題なく使えるはずです。
ResTouch には音声出力用の部品が搭載されていないので、音が鳴りません。ResTouch で音を鳴らせたい場合は、次のセクションを参考にしてください。
ResTouch で音を鳴らせたい場合
上で述べた通り、ResTouch には音声出力のための部品が搭載されていません。音を鳴らしたい場合は、次の例を参考にしてください(半田付けが必要です)。
まず、ResTouch を裏返して、Raspberry Pi Pico を取り外します。下の画像で赤矢印のところから音声出力を取り出すことができます。上の赤矢印が接地 (GND) で、下の赤矢印が音声出力端子(GP27)です。

上の画像の赤矢印の位置に、1-10 KΩの抵抗を取り付けます。

次に、その抵抗に並列に、圧電ブザーを取り付けます。

これで、ResTouch でも、音が鳴るようになります。ただし、圧電ブザーは小さな音なので、WAV ファイルの再生などでは聞こえないぐらいの小さな音しかでません。そういった場合は、圧電ブザーの代わりにイヤホンジャックなどを同じ位置に取り付け、イヤホンで聞くかアンプに接続すればよいです。